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桑田ゼミが図書館総合展で発表しました(10月25日)

桑田てるみゼミの学生は、2023年10月24日から25日に横浜のパシフィコ横浜で開催された第25回図書館総合展で、ゼミで取り組んでいるプロジェクトに関してポスター発表を行いました。桑田ゼミでは、ドルトン東京学園中等部・高等部との協働プロジェクトとして、同学園図書委員会のラーニングコモンズの利用向上、読書の楽しさを伝えたいとする要望を実現するため、「謎解きハウスバトル」というイベントを開発し、プロトタイプイベントを実施しました。その過程と活動結果をポスターにて発表しました。今後の展開が楽しみです!

桑田ゼミの学生
ポスターの前にて

ゼミ発表会が開催されました(10月23日)

本日昼休み、3時間目、4時間目に3352教室にて、ゼミ発表会が開催されました。

社会情報学専攻では、3年次、4年次にゼミに所属します。ゼミでは、一人ひとりがこれまでに学んできたこと、現在学んでいることを総動員して、自らの興味関心にもとづき調査研究を行う演習科目です。所属するゼミは2年次に提出したエントリーシートにもとづいて決定されます。そこで、所属学生によって運営されている中央大学社会情報学会が2年生のゼミ選択に役立ててもらおうと、毎年、ゼミ紹介の場を企画しています。それがゼミ発表会です。

現在、社会情報学専攻には9つのゼミがあります。

専任教員担当:辻泉ゼミ、常川真央ゼミ、松田美佐ゼミ、安野智子ゼミ、小山憲司ゼミ

兼任教員担当:浅岡隆裕(立正大学)ゼミ、桑田てるみ(国士舘大学)ゼミ、塚田修一(相模女子大学)ゼミ、細貝亮ゼミ

ゼミ発表会では各ゼミの3年生、4年生から、それぞれのゼミについて紹介がありました。発表はそれぞれのゼミの個性が出て、私自身、興味深く拝聴しました。みなさん、ありがとうございました。

発表会には50名の2年生が参加しました。希望のゼミは見つかったでしょうか。エントリーシートの締切は10月31日です。忘れずに提出してくださいね。

ゼミ発表会のようす

神奈川県立相模原高等学校の1年生に模擬授業を行いました(10月11日)

10月11日に中央大学多摩キャンパスに神奈川県立相模原高校(県相)の1年生を迎えて、模擬授業を行いました。これは、高大連携事業の一環で、県相からの依頼を受けて行われたものです。

実は、私は県相の23期卒業生で、ここ数年、毎年模擬授業を担当しています。母校の生徒と一緒に学べるのはとてもうれしいことですね。

県相では課題研究という活動を行っており、調査研究の基本を経験できるよう演習形式の授業を行ってほしいとのことでした。そこで「大学生は本当に本を読まないのか」というテーマを設定し、この問いに対してどのようにアプローチできるかを、参加してくれた1年生と一緒に考えました。また、こうした問いにどのように取り組めばよいか、具体的な事例を紹介しながら授業を進めました。みなさんのお役に立っていればよいなと思います。

模擬授業ではサプライズもありました。生徒のみなさんを引率された江藤先生との再会です。江藤先生は、私が中学生のときからお世話になっている方で、中学、高校、大学の先輩にあたります(一緒に通学したことはありませんが)。江藤先生の前での授業は緊張もしましたが、これもまた今年のよい思い出となりました。ありがとうございました。

参加してくれた一年生のみなさん、中央大学でまたお会いしましょう!

第71回日本図書館情報学会研究大会で研究発表しました(10月9日)

10月8日、9日に愛知淑徳大学星が丘キャンパスで開催された、第71回日本図書館情報学会研究大会で共同研究した成果をポスター発表しました。タイトルは、「生成AIによる情報サービス演習問題に対する回答の評価」です。共同発表者は、角田裕之先生(鶴見大学)、原田智子先生(鶴見大学)、江草由佳先生(国立教育政策研究所)です。

この研究では、今、話題となっている生成AI(対話型AI)が果たして図書館職員に代わって、利用者からの質問に回答できるかを調査しました。具体的には、私も共著者として名前を連ねている『三訂情報サービス演習』(樹村房)に掲載されている演習問題をChatGPT、Bing AI Chat、Perplexity AI Chatの3つの生成AIに入力し、その回答が適切かどうかを判定しました。その結果、例えば観光情報に関する質問には適切に回答できた一方、ある趣味に関する本を3冊推薦してほしいという問いに対しては、この世に存在しない本を回答するなど、誤った情報を提示する場面もありました。このことだけで、生成AIの性能を判断するのは性急ですが、私たち利用者にも相応のリテラシーが求められること、そこに図書館員(司書)の知識や技術、経験が生かされるのではないかと考えます。併せて、生成AIはなにかを知ることで、仕事や学習、研究にも生かせるでしょう。今後の展開が楽しみです。

『図書館情報学事典』が刊行されました(9月16日)

私が所属する日本図書館情報学会の創立70周年を記念して、『図書館情報学事典』(丸善出版)が2023年7月に刊行されました。定価(22,000円)はだいぶ高めですが、図書館情報学や隣接領域に関するキーワード287項目を取り上げ、基本的に1項目を見開き2ページで解説した、読み物的な事典です。私は、データベース、学術雑誌の歴史、日本の大学図書館政策、大学図書館のコレクション形成、大学図書館の文献提供サービス、ラーニングコモンズの6項目を担当しました。

執筆にあたってはできるかぎり平易に、というのが編集委員会からの依頼でしたので、いずれの項目も読みやすく、わかりやすい印象を受けます。さっそく大学の授業の読書課題にも指定して、利用したりしています。

ぜひお近くの図書館で手にとって見てください。

八王子市中央図書館ポップアップライブラリ・プロジェクトのワークショップ2日目(8月28日)

先週に引き続き、ワークショップの2日目が28日に行われました。

2日目は、大学生によるプレゼンにつづき、先週の話し合いの結果も参考にしながら、「自分たちの居場所とはなにか」をテーマにグループワークを行いました。具体的には、図書館エントランス、地下1階の中庭、そして展示室をどのようにすれば高校生や大学生に足を運んでもらえるかを話し合いました。

大学生によるプレゼンのようす
武蔵野プレイス、多摩市立中央図書館の見学結果を報告する大学生

図書館エントランスは、お役所の入口のようで入りにくいと利用者の指摘を受けた図書館からの提案を受けての検討です。地下1階の中庭は、ふだんは利用者に開放しておらず、花壇があっても草が生え放題という状況。ここをティーンエイジャー向けに開放してはどうかということで、検討対象になりました。展示室はそこを高校生のみなさんの居場所にするというよりも、屋内に居場所をつくるとしたら、どのようないすや机を置いたり、雰囲気にすればよいかを実験するための実験室のようなものをイメージしました。

グループワークのようす(その1)
グループワークのようす(その1)
グループワークのようす(その2)
グループワークのようす(その2)

高校生と大学生がミックスして2つのグループに分かれて話し合い、その後話し合いの結果を発表して情報共有しました。エントランスに絵画などの高校生による作品を展示したらどうか、蛍光灯の白色は硬い感じがするので暖色系にしてはどうかなど、さまざまな意見が紹介されました。

成果発表のようす
成果発表のようす

2日間にわたったワークショップで出た意見は、中央図書館のみなさんと一緒に、1つでも多くを実現していきたいと思います。参加してくれた高校生のみなさん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします!

八王子市中央図書館ポップアップライブラリ・プロジェクトが始まりました(8月21日)

中央大学文学部社会情報学専攻と八王子市図書館では、図書館活動を応援する共同研究を実施しています。今年度の共同研究のテーマの1つとして、ポップアップライブラリ・プロジェクトがあります。

ポップアップとは「突然現れる」といった意味で、期間限定で営業するポップアップストアなどが有名です。この期間限定の取り組みを図書館に取り入れたプロジェクトがポップアップライブラリ・プロジェクトです。具体的には、八王子市中央図書館をもっと高校生や大学生に使ってもらいたい、居場所の1つにしてもらいたい、そのために高校生や大学生と一緒にどのような図書館であれば立ち寄りたくなるかを考え、それを期間限定で実際にやってみよう!という企画です。

その第一弾として、8月20日(日)と27日(日)の2回にわたり、八王子学園八王子高等学校、東京都立八王子桑志高校から4名の高校生に参加してもらい、本学の学生3名とともに、ワークショップを開催しました。

ポップアップライブラリ・プロジェクトの概要説明のようす
ポップアップライブラリ・プロジェクトの概要説明のようす

初日の20日は、このプロジェクトの概要、中央図書館の見学、そして「高校生にとっての居場所とは」と題するワークショップを開催しました。高校生や大学生からたくさんの意見が出たほか、企画運営した八王子図書館の職員、八王子高等学校の先生からも意見が披露され、共感したり、なるほどと感心したりなど、有意義な意見交換ができました。来週27日には、ここで出た意見をもとに、図書館につくる自分たちの居場所を考えていきます。

地下1階の中庭を見学
地下1階の中庭を見学
図書館エントランスもプロジェクトの検討対象
図書館エントランスもプロジェクトの検討対象

図書館実習が始まりました(8月20日)

8月に入り、毎年恒例の図書館実習(本学では図書館情報学実習)が始まりました。図書館実習は、社会情報学専攻図書館情報学コースの学生(3年生以上)のみが受講できる選択科目で、毎年5名ほどの学生が受講します。

今年度は開始順に西東京市図書館国立国会図書館(東京本館)東京都立図書館多摩市立図書館、そして八王子市図書館の5館に6名が参加します。昨日は、西東京市図書館にお邪魔して、ご担当者の方に挨拶してきました。西東京市図書館の実習では中央図書館のほか、ひばりヶ丘図書館でも実習しています。それぞれの図書館の特色や役割などを実感できるのではないでしょうか。

西東京市中央図書館
西東京市中央図書館

図書館実習を終えた学生はレポートの執筆に加え、後期に報告会で報告します。実習をふりかえると同時に、他の図書館のようすを知ることもできます。また、1、2年生も聴講できるので、実習のようすを知る機会にもなっています。今年度も報告会が楽しみです。

図書館実習を受講しているみなさん、貴重な機会を緊張感を持ちつつも、楽しんできてください!

オープンキャンパスが開催されました(8月5日)

暑中お見舞申し上げます。
毎日暑い日が続いていますね。みなさま、どうぞご自愛ください。

今日から2日間、オープンキャンパスが行われています。酷暑の中、多くのみなさんにご来場いただいています。ありがとうございます。

キャンパスのようす

社会情報学専攻では、3号館4階にある共同研究室にて、教員の研究成果である本や論文、DVDなどを展示しています。文学部には13専攻と1プログラムがあり、それぞれこうした共同研究室を持っています。学生のみなさんが自習したり、グループ学習したり、教員の指導を受けたりなど、さまざまに活用されています。

共同研究室の入口
共同研究室内のようす

多摩モノレールの駅前にあるForest Gateway Chuoの4階では、各専攻の在学生が相談にのっています。本専攻には情報コミュニケーションコース(情コミ)と図書館情報学コース(図書情)の2つがあるので、2名の学生が対応しています。

相談にのっているところ

また、本日は松田美佐教授が模擬授業を行いました。約100名の方に参加いただきました。講義はいかがだったでしょうか。

模擬授業のようす

オープンキャンパスは明日もあります。暑くて大変ですが、みなさんのお越しをお待ちしています!

文学部特別公開講座

7月15日、文学部特別公開講座が開講されました。
社会情報学専攻からは、安野が「情報のバイアス、認知のバイアス」というタイトルで講義を行いました。

フェイクニュースや陰謀論を信じてしまうのはなぜか?について
情報環境の変化・バイアスと認知的バイアスの観点からご紹介しました。

「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」、「アテンションエコノミー」などの情報環境のバイアスに加え、「確証バイアス」や「ヒューリスティック的判断」、記憶の誤りなど、私たちはさまざまな認知的バイアスから自由ではありません。

「私たちの脳が省エネで(ちょっと)怠け者」であることを自覚し、「人間は(自分も含めて)みんな間違いやすい」ことを知ることが、情報リテラシーを高める第一歩と考えています。

虚偽情報・誤情報との向き合い方については、総務省のリテラシー講座についてもご覧ください。
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/special/nisegojouhou/

特別公開講座では、いつも「社会心理学」の授業で学生の皆さんに出題(?)しているクイズにも挑戦していただきました。
(例1)100円玉の表には何の絵が描いてありますか?
(例2)「バットとボールは合わせて1ドル10セントです。バットはボールより1ドル高いです。では、ボールはいくらでしょうか?」(ダニエル・カーネマン著『ファスト&スロー(下巻)』早川書房、p.66

(例1)は、お財布の中を見てみてください!
(例2)、「10セント」ではありませんよ?

こんな記事を偉そうに(?)書いている私も、いつもボケているので気を付けたいと思います。