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オンライン授業で良かったこと、困ったこと

 2020年度前期・春学期の授業は、オンライン授業となりました。学生も教員もほぼ初めての経験でした。この半期を学生のみなさんにふりかえってもらいました。


わからないことを質問しやすい。たくさんある課題に自宅で一人取り組むのは辛いことも。

オンライン授業の良いところは、わからないところを質問しやすいところだと思います。webexやzoomを用いた授業では、チャット機能を利用することで先生の話を遮ることなく送ることができるため、疑問に思ったことをその場で質問することができます。

しかし回線状況によっては音声が聞き取りにくかったり、音ずれが生じるためグループワークがしにくい等の悩みもありました。また資料配布型の授業は課題が多くでるため、通常どおりの授業であれば、友人と相談しながら取りくんでいたのかな、と想像すると、たくさんある課題を1人、函館の実家でこなすのは辛いことがありました。

(1年 長尾幸音 遺愛女子高等学校出身  2020年執筆)

自由に使える時間を有効活用。学びを共有し合う友人の存在を実感。

2018年9月九州自転車旅行、鹿児島にて

オンライン授業の大きなメリットは、対面授業に比べて自分で自由に使える時間が増えたことです。リアルタイム形式だけではなくオンデマンドでの授業も多かったので、自分で好きな日、好きな時間に授業を取ることができました。また、あらかじめ録画された授業は何度でも再生可能なため、自分のペースで学習できました。

しかし、自分にとってはメリットよりもデメリットの方を多く感じました。

まず、教授へ自由に質問しづらいことです。顔を見たことも無い上に会ったこともない教授にいきなり質問するのは、勇気が要ります。また、回答をいただいてもインターネット上の文面だけでは分かりづらい事も多かったです。もう一つのデメリットは、大学特有の空間性や臨場感が失われることです。同じ教室で、他の学生たちと授業を受ける緊張感やある種の騒々しさなどは、一切感じられなくなりました。その場で同じ学びを共有し合う友人がいないと、こんなにも詰まらなくなるのかと感じました。

ただ、デメリットはあるといえども、今までの人生の中で一番時間に余裕がある時期は今だと思っています。通学時間も無くなり、キャンパスに拘束される事も無いので時間がたくさんあります。こういった時間に自分の好きなことを追求できて以前よりも心が豊かになった気がします。また、対人関係や外界との接触が縮小したからこそ、自分をよく見つめ直す時間が生まれました。今が、自分自身の進路をよく考えるいい時間かもしれません。

今後、オンライン授業が継続するとしても、私は新たに生まれた時間を有効に使っていこうと思います。

(1年 片岡史哉 千葉敬愛高校出身 2020年執筆)

 

授業は普段と変わらず、通学の時間を自由時間や課題の時間に。対面授業の方がスムーズに学習できることを実感。

オンライン授業は、自宅から一歩も出ずに授業を受けられるため通学時間を省くことができ、その分自由時間や課題をやる時間に充てられる点が良いところだと思います。昨年から隣の明星大学と始業時間が同じになったことにより、1限前の時間のモノレールはいつも満員で、通学することにとても体力が必要でした。しかし、家で受けることで満員電車に乗る必要がないため、元気に授業を受けることができます。

授業も基本的には教室と変わりなく受けることができます。ただ、発表するときに関しては、周りに誰もいなく反応を見ることができないため少しやりづらかったです。授業中は、生徒側はカメラや音声は基本的にオフなので安心して授業を受けられる反面、少し気が抜けてしまう部分もあるため自分で注意することが必要になります。

また、同じ授業を受けている友人がいれば課題についてわからないことなどを相談することができました。しかし、すべての授業を友人と受けているのではなく、1人で受講している授業では授業内容や課題について相談する人がいないためとても困りました。特にmanabaのプロジェクト機能を使ったグループ学習では知らない人と掲示板で話し合いを行わなければならず苦労しました。

オンライン授業でも学習することは可能ですが、やはり対面の授業の方がスムーズに学習することができると前期にオンライン授業を体験して感じました。

(2年 増田彩夏 中央大学杉並高等学校出身 2020年執筆)

 

卒論のテーマを変えるきっかけに。友人との学生生活がなくなったのはとても残念。

私の場合、今年度4年生で、昨年度までに講義科目などの単位は取り終わっていたので、残すところは、ゼミや卒業に必要な論文の単位ぐらいでした。

その前提で、オンライン授業のいいところ、わるいところを考えてみました。

オンライン授業のいいところの一つ目は、「通学時間が自由時間や睡眠時間に!」なったということです。自宅が大学から遠いのですが、これまで往復4時間かかっていた通学時間が無くなり、その分をアルバイトや趣味に使うことができるようになりました。

二つ目は、書き進めていた「卒業研究論文のテーマを変える大きなきっかけ」になったということです。具体的には、以前から、地元グルメを紹介するInstagramを運営していたということもあったので、「テイクアウトグルメの盛り上がりから見たコロナ時代」をテーマに研究を進めることになりました。それは、授業もオンラインに切り替わる中で、これまでの生活様式が大きく変化せざるを得ない今の状況を、自分なりに記録したいと考えるようになったからです。自由な時間が増えたからこそ、自分が興味のあることについて考える時間が増えたと思います。

逆に、オンライン授業の悪いところは、「友達と会えない」ことです。授業の前後やお昼ごはんの時に、友達と写真を撮ったり、お喋りする時間は学生生活の中でとても楽しい時間でした。ですので、それがなくなっているのはとても残念です。

授業に限らず、これからもオンライン化が進むことが予想されます。デメリットもありますが、新しくできた時間をそれぞれが有意義に使えるようになったらいいなと思っています。

(4年 青木里奈 日本大学第三高等学校出身 2020年執筆)