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新入生歓迎会が開催されました(4月8日)

 昨日4月7日に中央大学社会学会、社会情報学会の共催で、新入生歓迎会が開催されました。当日は健康診断もあり、新入生のみなさんは忙しい一日だったと思います。
 新入生歓迎会では、社会学、社会情報学専攻に所属する在学生が大学生活や授業の履修方法まで、新入生が聞きたいであろうことをパネルディスカッションや個別相談などを通じて紹介しました。新入生のみなさん、いかがだったでしょうか。
 明日から前期の授業が始まります。わからないことがあったら先輩、共同研究室の室員、そして教員に気軽に尋ねてください。それでは、楽しい大学生活を!

中央大学多摩キャンパス2021年4月7日

中央大学社会情報学会が設立されました(4月8日)

  昨日4月7日に、中央大学文学部社会学・社会情報学会の総会が開かれ、30年にわたって続いた学会が中央大学社会学会、中央大学社会情報学会にそれぞれ分離、独立することが承認されました。これを受けて、中央大学社会情報学会の設立総会が開かれ、新しい会則、2021年度の事業計画、予算、そして役員が承認されました。みなさんであらたな学会を盛り上げていきましょう。
 参考までに、設立趣意書を記しておきます。


中央大学社会情報学会 設立趣意書

 中央大学文学部に社会情報学を冠する組織が初めて設置されたのは、1990年4月のことです。哲学科社会学専攻が社会学科として独立した際、社会学科に社会学コースと社会情報学コースの2コースが設置されました。社会情報学コースの下には、情報コミュニケーション専修と図書館情報学専修の2専修も設けられました。2006年4月、文学部の各学科は人文社会学科に統合され、1学科13専攻体制となりました。このときに、社会学専攻と社会情報学専攻という現在の形になりました。
 社会学科が設置される前年、1989年12月に中央社会学会が設立されました。その後、2015年4月に中央社会学・社会情報学会に名称変更され、今日に至っています。この間、30号にもわたる『中央社会学』『中央社会学・社会情報学』も刊行されました。
 上述した経緯のとおり、社会学専攻と社会情報学専攻はともに歩みを進めてきましたが、2021年度のカリキュラム改正に伴い、各専攻で開設するゼミを相互に履修できる制度を取りやめることとなりました。併せて、学生同士の交流の場であった中央社会学・社会情報学会も分離し、それぞれの専攻に立脚した学会としてあらたな活動を開始することで合意しました。
 これを受け、社会情報学専攻では、社会情報学を学び、そして研究する学生および教員等の交流や研究成果の発信等を目的に、ここに中央大学社会情報学会を設立します。

2021年4月7日 中央大学社会情報学専攻 教員一同

新入生ガイダンスを開催しました(4月3日)

4月1日(木)に3551教室にて、新入生ガイダンスを開催しました。今年度は93名の新入生を迎えることができました。みなさん、ようこそ中央大学社会情報学専攻へ!

中央大学入学をお祝いするモニュメント2021年4月2日撮影

当日は学生証の交付、入学後に行う手続きに関する書類の配布および説明、教員の紹介などを行いました。初日からいろいろな話をうかがったので、きっと疲れたことと思います。少しずつ慣れていってもらえたらと思います。

4月7日(水)には、中央社会学・社会情報学会主催の新入生歓迎会が行われます。そして、9日(金)からはさっそく授業も始まります。わからないことがあったら、早めに私たち教員や社会情報学共同研究室の室員に尋ねてください。

これから4年間、楽しく一緒に学んでいきましょう。

中央大学社会情報学専攻新入生ガイダンスのようす2021年4月2日撮影

新年度がスタートしました(4月3日)

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
在学生のみなさん、進級おめでとうございます。

新型コロナウイルス感染症はまだ収まっていませんが、文学部では演習や語学などを中心に、約半数の授業を対面で実施できるよう、準備を進めています。社会情報学専攻でも3・4年次のゼミ、1・2年次の基礎演習などを教室で実施する予定です。

大学はもちろん、私たち教員、そして学生のみなさん一人ひとりがしっかり感染対策し、大学でともに学びましょう。

中央大学多摩キャンパス桜の広場2021年4月2日撮影

「著者がとく」

 今朝(2021年3月31日)の『朝日新聞』朝刊に「(明日へのLesson)特別編:著者がとく 松田美佐さん 「うわさとは何か」×中央大学入試」が掲載されています。 どうぞご覧ください。
 入試問題を解くということで、自分が学生だった頃(高校生まで本当に文章を書くことは苦手でした!)からうわさに関心をもった経緯など、普段の取材では尋ねられないことを聞かれ、面白かったです。

「若者の生活と文化に関する調査」結果概要がまとまりました

昨年11月、東京都杉並区と愛媛県松山市在住の20歳の若者を対象とする郵送質問紙調査を実施中であることをお知らせしましたが、この度、結果がまとまり、ご回答いただいたみなさまへ結果概要をお送りしました。
 
この調査は、2005年、2009年、2015年とほぼ5年おきにおこなってきたもので、今回2020年の結果だけでなく、この間の変化を検討することができる点でも興味深い研究だと考えております。本格的な分析はこれからになりますが、まずは、結果の概要をご覧ください。
 結果はこちら
 

なお、ウェブ上で読むことのできる関連論文は下記です。

辻泉・大倉韻・野村勇人,2016,「若者文化20年の『計量的モノグラフ』:『遠隔=社会、対人性、個人性』三領域の視点から」『文学部紀要 社会学・社会情報学』26,43-79.

松田美佐,2016,「若者の海外志向を規定するのは何か:大学生調査の分析より」『文学部紀要 社会学・社会情報学』26,11-41.

NHKクローズアップ現代+『フェイクバスターズ』

あけましておめでとうございます。2020年はコロナ禍で大変な1年でした。早くこの災禍が収束して、2021年は良い年になることを願っています。

先日、12月18日(金)放送の、NHKクローズアップ現代+『フェイクバスターズ』に出演の機会をいただき、社会心理学の観点から「フェイクニュース」についてのコメントをさせていただきました。人前に出るのはあまり得意ではないので、慣れないところで緊張して固まってしまいました(笑)。MCや他の皆様、そして編集くださった方々のおかげで、うまくまとめていただきましたことを感謝しております。どうもありがとうございました。

収録でうまく伝えられなかったことを、ここに記しておきます。

あの回のテーマは、虚偽情報がどのように拡散するのか、ということではなく、「なぜ信じてしまう(ときがある)のか」ということでした。そこで私が一番伝えたかったのは、「私たちはみんな騙されやすい」ということです。

私たちは、「見たいものだけ見てしまう」という認知的バイアス(確証バイアス)を持っています。また、「自分を価値ある存在だと思いたい(自尊感情維持の動機)」「知識がない時、関心がない時、あるいは十分な時間や注意を割けない時は、メッセージの内容そのものではなく、相手の見た目や肩書、話し方などの周辺的な情報で判断してしまう(精緻化見込みモデル)」という傾向があることもわかっています。また、虚偽の内容でも、ネット上にたくさん存在していることで、それが一種の「社会的証明」となって、真実であるかのように見えてしまう可能性もあります。しかもいったん態度を決定あるいは表明してしまうと、私たちは自分の中での一貫性にもとらわれてしまいがちです(認知的一貫性とコミットメント)。

こうしたバイアスは、人間がもともと持っているもので、インターネットが原因というわけではありません。ですから、マスメディアは良いが、インターネットが悪いのだ、というわけではないのです。そもそもメディアが介在しなくても起きることとも言えます。自分がもともと持っていた信念に沿った話である、自分の自尊感情をくすぐる、友好的で居場所を提供してくれる、専門家を名乗ってなんだか自信満々に話している、多くの人がそう言っている、そのようなとき、私たちは簡単に騙されてしまいます。(こうしたバイアスに私たちがいかに弱いか、については、チャルディーニ著・社会行動研究会訳『影響力の武器 第三版』誠信書房,2019をぜひご一読ください。)

ただし、インターネットやソーシャルメディアによる情報環境は、この傾向を強めやすいと考えられます。これまで様々な研究者が指摘してきたように、インターネット、とくにソーシャルメディアは、「自分と似た人とのつながりと、そうした人の意見への接触(エコーチェンバー)」「自分の属性や閲覧履歴などの情報を用いた、アルゴリズムによる自動的な情報提示(フィルターバブル)」などによって自分の信念を強化し、「自分とは異なる多様な人々」を、より異質で「誤った」ものとして見せてしまう可能性があるからです。

さらに注意しなくてはならないのは、私たちが日頃感じている不満や不信を利用しようとする人たちもいるということでしょう。デマや誤報は昔からあるとはいえ、現代の虚偽情報は、意図的に流す人々が存在する(また、そうした行為を行いやすい)というところが怖いように思っています。政治家や既存の権威に私たちが疑問を持つのは、民主主義社会において必要なことでもあります。問題は、それを利用しようとする人たちもいるということです。

私たちはみんな騙されやすい。人間は、様々な動機的・認知的バイアスから自由ではない。私たちが虚偽情報に惑わされないためには、そうした事実を認識したうえで、常に知識をアップデートしていくしかないと考えています。

「若者の生活と文化に関する調査(回答期限:2020年11月24日(火)まで)」実施中です。

文学部の「ニュース」でも下記のようにご案内しましたように、質問紙調査を実施しています。
調査票が届いたみなさま、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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松田美佐・辻泉が、 東京学芸大学 浅野智彦教授と共同で 、東京都杉並区・愛媛県松山市在住のみなさまを対象に、「若者の生活と文化に関する調査」を実施中です。  
調査の目的は、20歳の若者を対象にその文化の実態を把握することであり、調査対象の方々は、杉並区・松山市の選挙人名簿を元に、層化2段無作為抽出法というくじ引きのような方法で選ばせていただきました。
回答期限は、2020年11月24日(火)までですので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。
ご不明な点等ございましたら、調査票発送時に同封させていただきました依頼状に記載の連絡先まで、お知らせいただければ幸いです。

1年生ガイダンス

本日は健康診断に合わせ、専攻の1年生ガイダンスをおこないました。
登校できない方もいるため、全員揃っての新入生の顔合わせとはなりませんでしたが、後期もオンライン授業が中心となる中、短い時間ではあっても、対面することができ、よい時間となりました。
早く状況が落ち着いて、全員揃って顔合わせができますように。

「卒業生からのメッセージ」など

9月を迎え、今朝の東京は少し涼しくなりました。
さて、いくつか、お知らせです。

1.「卒業生からのメッセージ」に2020年3月に卒業した先輩から声を寄せてもらいました。広告会社で働き始めた方と大学院進学された方です。スクロールが大変かもしれませんが、ぜひご覧ください。

2.少し前から公開していますが、「オンライン授業で良かったこと、困ったこと」に在学生にコメントを寄せてもらいました。後期、社会情報学専攻では、いくつかはキャンパスでの集合型の授業となりますが、ほとんどはオンライン授業が継続します。お互いによくコミュニケーションをとり、よりよい授業にと考えています。
 
3.個人的な宣伝になりますが、『看護教育』2020年9月号に、「焦点 [インタビュー]医療系学生は情報とどのようにつき合えばよいか 松田美佐先生に聞く」が掲載されました。6月に受けたインタビューの記事です。書店などでご覧ください。