7月15日、文学部特別公開講座が開講されました。
社会情報学専攻からは、安野が「情報のバイアス、認知のバイアス」というタイトルで講義を行いました。
フェイクニュースや陰謀論を信じてしまうのはなぜか?について
情報環境の変化・バイアスと認知的バイアスの観点からご紹介しました。
「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」、「アテンションエコノミー」などの情報環境のバイアスに加え、「確証バイアス」や「ヒューリスティック的判断」、記憶の誤りなど、私たちはさまざまな認知的バイアスから自由ではありません。
「私たちの脳が省エネで(ちょっと)怠け者」であることを自覚し、「人間は(自分も含めて)みんな間違いやすい」ことを知ることが、情報リテラシーを高める第一歩と考えています。
虚偽情報・誤情報との向き合い方については、総務省のリテラシー講座についてもご覧ください。
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/special/nisegojouhou/
特別公開講座では、いつも「社会心理学」の授業で学生の皆さんに出題(?)しているクイズにも挑戦していただきました。
(例1)100円玉の表には何の絵が描いてありますか?
(例2)「バットとボールは合わせて1ドル10セントです。バットはボールより1ドル高いです。では、ボールはいくらでしょうか?」(ダニエル・カーネマン著『ファスト&スロー(下巻)』早川書房、p.66
(例1)は、お財布の中を見てみてください!
(例2)、「10セント」ではありませんよ?
こんな記事を偉そうに(?)書いている私も、いつもボケているので気を付けたいと思います。