OSS研究動向セミナー in OSC2017 Tokyo/Spring
3月10日、11日に、お隣の明星大学キャンパスにて開催されたOpen Source Conference 2017 Tokyo/Spring というイベントのひとコマとして、「OSS研究動向セミナー」が開催されました。
飯尾(中大)、野田先生(島根大)、田中さん(島根大学)の3名による3件の研究発表が行われ、30名ほど集まった聴講者との熱い議論が行われました。
もはやITの現場では当たり前のように使われるようになったオープンソース・ソフトウェア(OSS)ですが、その関連研究はまだまだ終わったわけではありません。OSSに関する研究をしたいかたがいらっしゃいましたら、ぜひ飯尾研究室の扉を叩いてくださいね!いつでもどうぞ。
第35回CW研究会で発表
2017年3月1日に、第35回サイバーワールド(CW)研究会が大阪イノベーションハブで開催されました。この研究会で、飯尾ゼミの菅野くんが「動画投稿サイトに寄せられるコメントの分析」という発表を行いました。本発表は、彼が卒業研究として実施し卒業論文にまとめた内容を報告したものです。
例年、3月のCW研究会は、卒論や修論の内容を発表する学生による発表が中心です。今年は、成蹊大学から2件、北陸先端大、名工大、中大からそれぞれ1件の一般講演と、奈良先端大の金谷先生、荒川先生による2件の招待講演がありました。
(さらに…)
飯尾ゼミ特別講演会2016冬
先週、卒業論文を提出した4年生の皆さん、おつかれさまでした。今週のゼミは冬休み前、最後に行われるゼミの時間です。例年、このタイミングで、外部から有識者をお招きして講演会を実施しています。
今年は、キヤノンITソリューションズの今給黎(いまぎいれ)さんをお招きして、IT産業における新規事業創出に関するお話をお伺いしました。ふだんあまり耳にすることがない話題なので、ゼミのメンバーも興味津々でお話を聞いていたようです。私にとってもためになるお話でした。たまにはこういうお話もよいですね。多様な話題に触れて、教養を深めてほしいものです。
ところで、「先進技術開発と倫理」という話題では、「その技術が普及すると文化・社会・文明はどうなるの?ということをちゃんと考えないとダメですよ」という問いかけがありました。これはとても重要な観点ですね。技術を重視しすぎてもダメ、軽視してもダメ、バランス感覚が求められるのではないでしょうか。
その他、キヤノンの状況や世界各国の話題など、多岐にわたるお話で、あっという間の1時間半でした。今給黎さん、どうもありがとうございます。
「情報システム開発」演習:今年度の成果2016
今年も「情報システム開発」の演習を終え、昨日は発表会を行いました。演習の内容は、3〜4人のチームでグループ演習を行います。題材は、HTML/CSS/JavaScriptを用いた簡単なアプリケーション構築で、2週間かけて模擬的な開発を行います。
昨日の発表会では、今年もユニークな作品が例年どおり出揃いました。図は各チームによる作品です。
- おみくじと「前前前世」占い
- GPA計算機
- やさしさチェック(ひとつもチェックをつけないと「悪魔」認定)
- いつ何処で誰が何をしたゲーム
- 今日は何を着よう(東京版)
- 美容体重計算機
- 不動産物件の希望条件登録
また、各グループ、発表も楽しくできました。開発の成果を聴衆にうまく伝えること、プレゼンテーションまで含めての演習です。
武雄市図書館を訪問
2016年度の飯尾ゼミ合宿で、武雄市図書館を訪問しました。同図書館は、指定管理者としてカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が運営する図書館で、図書館業界ではいろいろと物議を醸している図書館です。飯尾ゼミでも同図書館の運営に関する卒論を書いた卒業生が、何名かいます。CCCの運営方法には賛否両論ありますが、やはり、その実態をこの目でみておかなければ適切な評論はできないのではと、かねてより訪問の機会を伺っていました。ひょんなことから比較的安い交通費で訪問できることがわかり、今年のゼミ合宿で、同図書館の訪問が実現したというわけです。今回は、1泊2日で武雄と福岡を訪れるゼミ合宿となりました。
訪問した9月12日、到着した昼過ぎの時刻はあいにくのゲリラ豪雨で、ずぶ濡れになりながらの訪問となりました。それでも、館長みずからが1時間以上にわたる説明をしてくださり、また、ゼミメンバーからの様々な質問にも答えてくださいました。不躾な質問もありましたが、丁寧な回答をくださった館長に感謝です。質疑応答も30分以上、続きました。2013年にCCCが指定管理者となってしばらくは、見学がひきもきらず、このような対応は無理だったそうですが、いまは一段落しているので対応してくださったということでした。館長のお話を聞く算段をアレンジしたゼミ合宿係の2名は、いい仕事しました。
さらに、図書館の内部も1時間ほど見学しました。私自身、いわゆるツタヤ図書館を訪問するのははじめてです。いろいろと感じるところは多かったのですが、感想をここに書くのは控えます。気になるかたは、飯尾ゼミへ遊びにきてください。いつでも議論しましょう!
なお、ゼミ合宿は、武雄市図書館見学だけで終わりません。12日のナイトセッションは日付を超え26時近くまで盛り上がりました。翌日、13日は朝からゼミ論・卒論の中間報告です。夏休み、遊びほうけてしまったかということもなく(まあ、個人差はありましたが…)、現時点での状況、ぶつかっている課題などを参加メンバで共有しました。質疑応答やアドバイスのやり取りなどで、お互いに刺激を受けた様子です。来週から後期の活動が始まりますが、研究の内容をブラッシュアップしていきましょう。
ベトナム研修2016
今年も「グローバル・スタディーズ」の研修で、ベトナムはホーチミン市を訪問しました(写真は最後にまとめて添付します)。今回の日程は8/7〜8/13の7日間と、例年よりは多少、長めです。例年同様にNECベトナム様の全面的な協力を仰ぎ、ITの効果的な活用をテーマに、日本とベトナムの社会比較を行いました。今年度は、日本からの参加者が6名、ベトナム側、現地学生の参加者も6名でした。
本研修は、研修の2日目と3日目に行われる、日越合同の2日間にわたるワークショップがメインです。ワークショップ初日の午前中、まずは、ひと通りの自己紹介に続いて、日本側からプレゼンテーションを行います。テーマは日本におけるIT利活用事情です。ランチのあとは、事前に送付していた質問票に従って、ベトナム側からプレゼンテーションが行われました。まずは、このようなプレゼンテーションによって、それぞれの社会でどのようにITが活用されているか、お互いに理解を深めます。
プレゼンテーションのあとは、3つのグループに分かれてグループディスカッションを行いました。課題は「ベトナムの社会を良くするためにNECが提案すべきプロジェクトの企画書作成」です。「ITを効果的に活用して、ベトナムの社会に対するよい影響をNECがどのように与えることができるかを考えましょう」というタスクをグループで遂行します。このグループディスカッションは、ワークショップ1日目の午後と2日目の夕方まで、みっちりと行われます。今回は、各チーム日本人2名・ベトナム人2名という小ぢんまりしたグループ構成となったので、かなり深い議論が進められた様子でした。
研修3日目(ワークショップ2日目)の最後には、成果発表のプレゼンテーションが行われました。最終成果発表にはNECの若手社員も参加してくださり、質疑応答では厳しいツッコミも出ていました。しかし、3つのグループの発表は、どれもユニークなもので、今年も素晴らしい成果を得ることができました。
ワークショップの翌日には市内を視察、さらに、今年は日程を長めに取っていたので、最終日にはエクスカーションでホーチミン市郊外まで足を伸ばしました。本研修の目的は、途上国におけるIT活用状況を現地市民の目線で学ぶというものですが、それだけでなく、歴史に思いを馳せ、現地の文化を実体験することも大切な学びですね。
飯尾ゼミ特別講演会2016夏
本日、7月5日、飯尾ゼミ夏期特別講演会が行われました。今回は、飯尾の古巣である三菱総研でシステムセキュリティ関連の事業に取り組まれている、澤部さん、松崎さんをお迎えして、サイバーセキュリティの最新動向に関するご講演を聴きました。本日のテーマは制御システムのセキュリティと、パブリック・クラウドのセキュリティです。
制御システムが複雑になり、かつ、ネットワークに接続されるようになったため、社会の重要なインフラストラクチャー(発電所や工場、交通、ビルなど)がサイバーセキュリティの脅威に晒されています。サイバーセキュリティとは何か、三菱総研がどのような取り組みを行っているかなどについて、具体的な事例を交えて、いろいろと恐ろしい(興味深い)話をお聴きすることができました。
また、講演の後半はクラウドサービスに関するセキュリティの話題をお伺いしました。個人としてクラウドサービスを利用するときにはあまり気にすることのない条件も、企業や官公庁が組織として利用する際には、いろいろと気にしなければならないことが多々あります。そのようなことをどう解決するのか、日々の生活ではまず聞くことができないような解説を、平易な説明で教えてもらいました。
今回の講演会は、内容もやや特殊な話題だったこともあり、いつもより、多少、高度な話題だったかもしれません。しかし、講演後の質疑応答では学生からも多数の質問が出され、活発な意見交換がなされました。話が具体的だっただけに、身近な話題としてとらえることができたのでしょう。
マシュマロ・チャレンジに挑戦
1年生が入学して3週間が経とうとしています。先週には前期の講義が始まり、今週は2週目です。高等学校までの勉強と異なり、大学では皆が揃って同じ授業を受けるということはありません。図書館情報学コースの1年生同士でも、まだまだ、話したことがないという仲間がたくさん居るようです。そこで、1年生の基礎演習では、マシュマロ・チャレンジに挑戦することにしました。学籍番号をシャッフルして、4人ひと組のチームを作ります。
20本のスパゲティと1個のマシュマロ、90cmのメンディングテープと同じ長さの紐を用いて、できるだけ高い自立式のタワーを作ります。タワーの先端にはマシュマロを載せなければなりません。これがけっこう重いので、大きくしなったり倒れたりと、シャキッと立つタワーを作るのはなかなか難しい。7チームが挑戦して、結局、自立したタワーを建立することができたのは3チーム。優勝チームの成績は40cmでした(3チームの成績は、高いほうから順に、40cm、38cm、32cm)。
優勝チームのタワーと、芸術性の高かったタワーの写真を示します。どうでしょう。高さこそ32cmと、高いタワーとはお世辞にもいえない成績というものの、芸術性を感じさせるタワーではありませんか?
タワーの出来不出来はともかくとして、演習後に感想を求めたところ、「まだ話したことがなかった友達といろいろ話すことができてよかった」という声がたくさん聞こえました。チームの結束を高めるためにこのゲームはとても効果的だということを、あらためて確認した次第です。皆さんも、マシュマロ・チャレンジに挑戦してみてはいかがですか?
スクーで出張講義してきました
「manabaひかり」と「schoo WEB-campus」がタイアップしたイベントの一環として、スクーの出張講義に参加しました。本学からは、飯尾による「情報を効果的に活用する方法(全2回)」と、経済学部の長谷川先生による「-TPPとは?- 国際貿易から読み解くこれからの経済(全2回)」、2つの授業が提供されています。
私がお話した「情報を効果的に活用する方法」は、社会情報学専攻の1,2年生が社会情報学基礎演習で学ぶ内容の一部を、2時間にギュッと濃縮したものです。社会情報学専攻ではこのような知識を学んだうえで、さらに、社会情報学のさまざまなテーマについて研究を進めていきます。社会情報学ってどんなもの?情報を活用するってどういうこと?と、少しでも興味を持った皆さんは、ぜひ、下記にアクセスしてスクーの放送を受講してみてください。