OpenSym2015に参加しました
米国サンフランシスコで8月19日から21日まで開催されたOpenSym2015に参加しました。
私はポスターセッションで参加者と議論してきました。そのときの様子がレポートされています。写真もあるのでリンク先をぜひ参照してみてください。簡単な英語ですが、以下、飯尾による超訳です。
OpenSymは実験する才能と意気に溢れる学会です。今回は、Wiki Ed Foundation(ウィキ教育財団)との共同でウェルカムパーティを行いました。ウェルカムレセプションはまた、ポスター、デモを展示する主要な場所でもあります。この場所、プレシディオの一宅で、うまくいくかどうか興味津々でしたが、驚くべきほどうまくいきました。この家の(退屈な会議室とくらべて)よりくつろいだ雰囲気のなか人々はいっそう楽しくお喋りできました。Wiki Ed Foundationの皆さん、このようなパーティを実現できて、どうもありがとう!
ベトナム研修2015
今年も「グローバル・スタディーズ」の研修で、ベトナムはホーチミン市にやってきました。今回の日程は8/5〜8/8の4日間。NECベトナム様の全面的な協力を仰ぎ、ITの効果的な活用をテーマに、日本とベトナムの社会比較を行います。昨年度、日本からの参加者は5名だけでしたが、今年は9名が参加しました。たまたま社情の学生が3名参加していますが、その他、文学部他専攻だけでなく、法学部や経済学部からも参加しています(「グローバル・スタディーズ」は全学に向けて履修可能としている科目です)。
初日はNECの皆様より、ベトナムの概要、発展の状況、NECベトナムがここベトナムでどのような業務を行っているのかなどのレクチャーを受けます。その後、会場設営とコーヒーブレーク用のお菓子などをスーパーへ買い出しに。売られているフルーツの多彩さに驚く一方で、「日本とそう変わらないね」との声も。
このベトナム研修、本番は、2日目・3日目の2日間にわたる日越合同ワークショップです。今回は、12名の現地学生が参加してくれました。日本側9名、ベトナム側12名で、昨年よりはバランスのとれた構成となりました。
ひと通りの自己紹介に続き、初日は、日本側からプレゼンテーション、ベトナム側からプレゼンテーションが行われます。それぞれの社会でどのようにITが活用されているか、お互いに理解を深めます。今回はベトナム人学生からも、ユニークなプレゼンテーションが飛び出しました(本音を白状すると、あまりにユニークで時間が足りなくならなくなるか、ハラハラしながら見守っていました)。
プレゼンテーションのあとは、4つのグループに分かれてグループディスカッションを行います。課題は「ベトナムの社会を良くするためにNECが提案すべきプロジェクトの企画書を作成すべし」というもの。もちろん、NECのプロジェクトなので、ITを効果的に活用した企画です。
ワークショップの後半では、各グループでの熱心な議論とプレゼン資料の作成が進められました。研修3日目(ワークショップ2日目)の最後には、NEC社員の方々も交えて、成果発表のプレゼンテーションです。4つのグループによる素晴らしいアイデアが、発表されました。どのグループも、短時間でうまくまとめており発表も上手にできました。
この研修、最大の特長は、参加した日越の学生がとても仲良くなることです。2日間、みっちり議論するので仲良くならないはずがありません。最終日の今日は、現地学生がホーチミン市内の案内をしてくれることになっています。まさに「よく学びよく遊べ」を具体化したこの研修、2回めの今年も大成功となりそうです(帰国するまでが研修です)。
Rの謎を追え
米国に出張中、ラスベガス発ロサンゼルス行きの飛行機に乗っていたときの出来事です。右側の窓から地上を見下ろしていたら、奇妙なモノを見つけました。山肌に大きく描かれた「R」の文字です(写真1)。
大文字焼きをイメージしてください。あんな感じで、大きく目立つ「R」のひと文字が山中に描かれています。
帰国してからも、あの「R」が気になって仕方なく、落ち着きません。「Google Mapの航空写真で探してみよう」と思い立ったものの、なかなか見つからず、満たされない思いはつのるばかり。
そりゃそうですよね。いくら大きな「R」だとはいえ、航空写真で見つけるためには、かなり拡大しなければいけません。そのうえで、シラミつぶしに探索していかねばなりません。このような方法では、効率よくうまく探していかないと、どこを探しているやらわからなくなってしまいます。
「地図にマークでも描いてあればいいのに」なんてブツブツと呟きつつ… しかし、そんな都合のよいことはありません。それなりに丹念に探してみたものの、そう簡単には見つからず、諦めかけていたのですが…
オープンキャンパス2015で模擬授業します
来たる7月26日の日曜日、多摩キャンパスではオープンキャンパスが開催されます(オープンキャンパスは8月23日にも実施されます)。その中で、今年は社会情報学専攻の飯尾が「データと社会」と題して模擬授業を行います。高度情報化社会といわれる現在、社会とデータは不可分です。なかでも、「ビッグデータ」と呼ばれる概念や、データが社会を語ることについて、事例を取り混ぜながらやさしく説明します。社会情報学専攻で学べる講義の一端をお見せします。社会情報学に興味のある皆さん、日曜日、どうぞ多摩キャンパスへお越しください!
- 飯尾による模擬授業は、14:40〜15:40、8号館3Fの8304教室で実施されます
- オープンキャンパスのご案内(多摩キャンパス)はこちらをどうぞ
OSSオフィスソフト・フェスタ2015
7月17日、赤坂見附の住友電工東京支社3F会議室で開催された、OSSオフィスソフト・フェスタ2015に参加しました。「2014年度利用推進WG活動報告」の一部として我々の研究成果を紹介しただけでなく、パネルディスカッションにも登壇し、オフィスソフトの将来について議論しました。
参加者は30名程度と小ぢんまりした会議でしたが、パネルディスカッションでは登壇者だけでなくフロア参加者からも鋭い質問やコメントが飛び交い、白熱した議論が展開されました。予定していた1時間半のパネルディスカッション、時間を忘れて議論が盛り上がり、あっという間に終わってしまいました。今後、事務作業の生産性を上げるためのソフトウェアがどうなっていくのか、興味はつきません。
飯尾ゼミ特別講演会2015夏
飯尾ゼミ特別講演会、2015年前期は東京情報大学の河野(かわの)先生にご講演をお願いしました。本日の講演、演習を交えて、Webシステムを簡単に作ってしまおうというテーマでお話を伺いました。Ruby on Railsを活用して、あっという間にデータベースシステムができあがりました。私の担当している講義「ネットワーク技術」では、Sinatraフレームワークを使って簡単な掲示板システムを作ってみていますが、Ruby on Railsでも簡単に作ることができますね。
今回も、講演会のあとに多摩センターで懇親会を開催しました。懇親会は欠席したメンバーが多かったのが残念でしたが、懇親会では河野先生を囲んで、少人数で意義深いお話をすることができましたよ。
1,000 Speakers Conference in English のススメ
1,000 Speakers Conference in Englishというイベントが、毎月、品川の産業技術大学院大学で開催されています。ご存じですか?(追記。2015年8月の回から、渋谷の株式会社HDEで開催されるようになるとのことです)。
このイベント、”1000 Speakers Conference in English provides opportunities that participants make short presentation in English.(英語による発表の機会が少ない人向けに、英語での発表の機会を作ることを目的に開催します。)”という目的で、2013年の12月から定期的に開催されるようになりました。
タイトルの、「1,000 Speakers」とは、とにかく1,000人のメンバーが英語でスピーチすることを目標にしていることを表しています。2015年7月に開催された第19回の時点で、現在112名のメンバが名を連ねています(私は会員番号12番。第2回に発表したのを端緒に、都合がつく限り参加するようにしています)。
ところで、昨年から私は「グローバル・スタディーズ」という科目を担当しています(「国際化対応」を参照ください)。この科目の参加学生は、夏休み中にベトナムのホーチミンまで出向き、現地の学生と2日間みっちり、朝から夕方まで英語でディスカッションを行うワークショップに参加します。ワークショップは日本側からのプレゼンテーションで始まります。そこで、グローバル・スタディーズの参加学生には、英語によるプレゼンテーションの練習として、1,000 Speakers Conference in Englishへの参加をオススメしています。
今年も、2名の積極的な学生が、発表練習方々、同イベントでプレゼンテーションを行いました。グローバル人材になりたい諸君、英語でのコミュニケーション能力を身につけたい皆さん、ぜひ、本イベントに参加してみてはいかがですか?(イベント参加の申込は、こちら、Doorkeepserのページから可能です)
Japanese Culture and Kanseiワークショップ参加報告
4月19日にソウルのCOEXで開催された、”Japanese Culture and Kansei”と題されたワークショップに参加しました。感性とは何か、日本文化との関連性をどう考えるか、Japanese “Kawaii”をどう科学するか、といったことについて1日議論するワークショップです。私も「Near-future Design and Kansei」というタイトルでショートプレゼンテーションを行いました。
(slideshare.netに当日の発表スライドを置いておきました)
本ワークショップでは、各参加者による午前中のプレゼンテーションに続き、皆でランチをとったあと、午後はCOEXモールで”Kawaii”あるいは感性に訴えかけるモノのハンティングを行いました。そのあと夕方までそれらの写真をベースにディスカッションを行うちょっとした作業を進めるといった内容です。発表でも言及したように、文化的な背景の違いと「感性」の違いについて興味があり、その点で何か「気付き」を得ることができればということが私の参加理由でした。フィールドで写真を撮り、そのまますぐプリントアウトしたものをベースにディスカッションを進めるというスタイルも、目新しくなかなか楽しい経験でした。いちど、ゼミでやってみてもよいかもしれませんね。
ワークショップのタイトルから日本人の参加率が高かったものの、開催地である韓国のほか、UK(スコットランド)、スウェーデン、カタールという遠方からの参加者も加わって、有意義な議論ができました(やはり、”Kawaii”に対する感覚は欧米人とアジア人では違うのかなあという印象を受けました)。このテーマ、おたく研究の第一人者である辻先生にも意見を聞いてみたいものです。Japanese Otaku Cultureと”Kawaii”の関係性など、興味深いテーマですね。
第29回CW研究会で発表
飯尾ゼミの和野さんが第29回サイバーワールド(CW)研究会で研究発表をしました。「アプリケーション配信サービスにおけるユーザーレビューの分析」というタイトルで、卒論で研究した内容の概要を対外的に発表したものです。
このCW研、毎年3月の研究会は、学生の発表が多い研究会です。和野さんのほか、成蹊大学の学生さん3名、東京大学の留学生も、それぞれの研究成果を発表し、さらに学生以外からの一般発表が1件、招待講演が2件とたいへん充実した研究会となりました。
以下、発表順に簡単なレポートを紹介します(学生による発表のみ)。
エラーメッセージの怪
古い資料をあさっていたら、某先生の講演資料で興味深いスライドが出てきました(右図。下線は飯尾による)。MS-Wordで論文を書くときは、相互参照機能をきちんと使いこなすようにしましょうね、という話。
ところで、MS-Wordの相互参照が壊れると「エラー! 参照元が見つかりません」などというド派手なエラーメッセージが文中に差し込まれますが、これ、エラーの状況を鑑みるに、「参照元」じゃなくて「参照先」が見つからないっていうことですよね?というのも、参照している「元」は,文に埋め込まれた参照の記述そのものですからね。エラーの状況は、参照している「先」の、図なり表なりが見つからないってことでしょう?
調べてみたら、もともとの英語版だと “Error! Reference Source Not Found” っていうメッセージなんですね。英語のニュアンスだと、たしかに source で合っているのですが、日本語に訳すときに reference source を「参照元」と直訳しちゃったのが間違いのもとだったようです。「go / come ←→ 行く / 来る」に関する感覚の違いが日英で異なることと似たようなものかなあ?