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「社情の日常」カテゴリーアーカイブ
京コンピュータを見学しました

2017年の飯尾ゼミ夏合宿は、2泊3日で神戸に行きました。
飯尾ゼミでは、毎年、夏合宿で施設見学を行っています。昨年は武雄図書館に行きましたが、今年は神戸の理化学研究所計算科学研究機構を訪問し、「京」コンピュータを見学しました。
1つの建物がまるごとスーパーコンピュータになっている(ストレージ施設や冷却施設込)ことに圧倒され、また、常に高い稼働率で様々な計算が行われていることも驚きました。
理研の広報担当の方から、京だけでなくポスト京のことまで詳しい解説をいただき、とても丁寧な説明を受けました。飯尾ゼミでは、4年前に富士通のリレーコンピュータを見学しています。図書館だけでなく、ふだんなかなか見ることのできない情報処理施設の見学も企画しています。さて、来年はどこに行きましょうかねえ。
2017年度後期授業が始まりました
本日9月21日から、2017年度後期の授業が始まりました。東京の今年の夏(特に8月)は雨が多く、夏らしい夏とまではいきませんでしたが、学生のみなさんはそれぞれに有意義な時間を過ごして、また戻ってきてくれたものと期待しています。
さて、社会情報学専攻の後期の最大のイベントは、卒業論文、卒業研究論文の提出でしょう。今年の提出は、12月13日(水)から15日(金)です。しっかり研究を進めて、提出遅れのないように一緒にがんばりましょう。このほか、社会学専攻とともに活動している中央大学社会学・社会情報学会では、OB・OGによる在学生向け講演会や、二年生のゼミ選択に向けたゼミ発表会なども企画中です。さまざまな機会を活用して、学生生活を送ってもらえたらと思います。
6th WSSMで発表

飯尾ゼミの4年生、甲斐光彦くんが、8月24日から26日までカナダのトロントで開催されている学会で研究成果を発表しました。
今回は、NBiS(International Conference on Network Based Information Systems)という学会において併設されているワークショップ、WSSM(Workshop on Web Services and Social Media)での発表です。WSSMというワークショップは、その名のとおり、ウェブサービスやソーシャルメディアに関する研究についての議論を行うワークショップです。飯尾ゼミからも、毎年、誰かがなにがしかの発表を行っています。今回、本学からは、4年生の甲斐くんと、ポスドクの李さん、および、私の3名が、以下のテーマで研究成果を発表しました。

- M. Kai, T. Tsukamoto, and J. Iio, “Comparison of Typing Efficiency between PC and Smartphone in the Case of Younger Generations,” The 6th Workshop on Web Services and Social Media (WSSM2017), L. Barolli et al. (eds.), Advances in Network-based Information Systems, Lecture Notes on Data Engineering and Communications Technologies 7, pp. 1105-1116, Toronto, Canada, (2017.8).
- T. Lee and J. Iio, “ELVIDS: Video Search System Prototype with a Three-level Hierarchy Model,” The 6th Workshop on Web Services and Social Media (WSSM2017), L. Barolli et al. (eds.), Advances in Network-based Information Systems, Lecture Notes on Data Engineering and Communications Technologies 7, pp. 1096-1104, Toronto, Canada, (2017.8).
- J. Iio and T. Lee, “Text-based Video Scene Segmentation: A Novel Method to Determine Shot Boundaries,” The 6th Workshop on Web Services and Social Media (WSSM2017), L. Barolli et al. (eds.), Advances in Network-based Information Systems, Lecture Notes on Data Engineering and Communications Technologies 7, pp. 1086-1095, Toronto, Canada, (2017.8).
4年生が国際会議で発表するのは今回が初めてのケースです(共著、あるいは、予稿の提出まではできたものの、事情で参加できず代わりに飯尾が発表したケースは有り)。初めての国際会議発表にもかかわらず、堂々と発表できていました。
ベトナム研修2017
今年も、8月6日〜11日という日程で、「グローバル・スタディーズ」ベトナムプログラムが実施されました。文学部が開講しているグローバル・スタディーズは、文学部学生だけでなく全学に開放している科目で、夏休みや春休みを利用して海外で短期の研修を行います。企画する教員の裁量により様々なプログラムが用意されており、渡航先や海外での研修内容も、多様なプログラムを選ぶことができます。私(飯尾)の担当するベトナムプログラムでは、NECベトナム様の協力を得て、ベトナムはホーチミンにて、先進的IT活用に関する議論をベトナムの学生と共同で実施する国際ワークショップを実施しています。
2014年度から始まったこのベトナムプログラムも、今年度で4回目の実施です。今年は日本から10名、ベトナムから11名が参加し、賑やかな開催となりました。
特別公開講座で模擬授業を行いました(7月15日)
文学部では毎年、附属学校および近隣の高校の生徒を対象に特別公開講座と称した公開事業を行っています。文学部についての説明に加え、在学生による文学部紹介、13専攻に所属する教員による模擬授業など、盛り沢山です。
今年度は、私小山が「電子書籍がもたらすもの(もたらさないもの)」と題した模擬授業を行いました。その概要は次のとおりです。
みなさんは、電子書籍と聞いて、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。アマゾンのキンドルを思い浮かべたでしょうか。あるいは、タブレット端末やスマホで読まれている本やコミックを想像したでしょうか。ところで、これらは、単に紙の書籍(本)を電子化したものなのでしょうか。それとも、紙の本とはまったく別のものなのでしょうか。電子書籍を材料に、情報の電子化とはなにかをみなさんと一緒に考えてみたいと思います。
また、社会情報学専攻から、情報コミュニケーションコースの木下はづきさん(4年)、図書館情報学コースの松本理沙さん(3年)が文学部紹介に参加してくれました。どうもありがとう。
本講座が参加してくれた生徒のみなさん、保護者の方々にとって、進路の決定や大学で学ぶことの意義を考えるうえで、有益な時間となっていれば嬉しいです。
「読書感想文および図書館利用実態に関する研究」はじめました
プレサーベイをしてみたり、学生を交えて研究チームの体制づくりをしてみたりと水面下で半年間ほど調整しておりましたが、本日、無事にプレスリリースされました。
八王子市図書館との共同研究として、「読書感想文および図書館利用実態に関する研究」を始めます。八王子市図書館が数年前より手がけてきた読書感想文コンクールへの応募作品(個人情報を削除したもの)を分析したり、図書館の利用実態データを分析したりすることで、「読書のまち八王子」をさらに推進すべく、八王子市を支援します。
なお、本活動は、八王子市と中央大学との包括連携協定の一環としても位置付けられています。
第36回CW研究会で発表

2017年6月29日に開催された第36回サイバーワールド研究会で、飯尾ゼミの4年生、浅田省吾君が「畳込みニューラルネットワークを利用した同一作品上のアニメ・漫画(原作)分類器作成」というタイトルで研究成果を発表しました。この研究は、機械学習の1つである畳込みニューラルネットワーク(CNN)を利用して、原作の漫画として描かれたキャラクターなのか、アニメ化されたもののキャラクターなのかを判別しようというものです。
完全な判別器を作るのはなかなか難しかったのですが、やってみたらそれなりに判定することができたと報告。質疑応答では、表情に関してはどのくらいばらつきがあるものを学習させているのか?この研究のゴールは何か?今回は同一作品のみを対象としているが、汎用的に他の作品でもアニメと漫画を区別できるようになるのか?などといった質問が出され、活発な議論が行われました。
なお、一般講演に続き招待講演のテーマは「サイバーマネー」。プリペイドカードやクレジットカードといった旧来の電子決済だけでなく、仮想通貨(ビットコインなど)やFintechといった最近の事情まで、サイバーマネーに関する様々なお話をNECの望月さんから、そして、中国におけるサイバーマネーの普及に関する話題を東大の丸川先生から聴くことができました。どちらもたいへん興味深いお話で、有意義な研究会だったといえるでしょう。
飯尾ゼミ特別講演会2017夏

今年の特別講演会、2017年前期は株式会社創夢の取締役副社長、松山さんにご講演をお願いしました。お題はIPv6について。インターネットプロトコル、バージョン6に関する取り組みをご紹介いただきました。
奇しくも今日の4限、ゼミ前の時間に私が担当している「ネットワーク技術(1)」は、インターネット通信の仕組みを解説する回でした。IPのルーティングやアドレッシングの詳しい説明を、来週、実施する予定です。ところが、例年の同講義ではIPv4をベースに説明を行っていて、「IPv6については割愛します(勉強したい人は自分で勉強してね!)」と、解説をすっ飛ばしてしまっている内容なので、私にとってもたいへん勉強になるお話でした。ていうか、技術的にはハードコア、かつ、かなり踏み込んだ解説だったので、「ネットワーク技術」を受講していないメンバにはちょっとしんどかったかな?

まあ、技術的なお話だけでなく、KAMEとUSAGIのお話など開発プロジェクトに関する話題や、NGNの問題点などという社会制度の問題点などという話題もご提供くださったので、そのへんに興味があるメンバーには、その観点からも面白かったのではないでしょうか。私には「フォールバック問題でIPv6無効化というバッドノウハウが広まり、コンテンツ提供者が声を挙げた」という話がとても印象深く刺さりました。
今回、時間を大幅に超過しての講演会になりましたが、途中、質疑応答も盛り上がり、ゼミのメンバーに得るものも多かったのではないでしょうか。飯尾ゼミでは、様々な分野で活躍中のユニークな方々に、年間2回のご講演をお願いしています。毎回、講演会のあとは懇親会も開催します。今回も、夜の懇親会でさらに突っ込んだ議論が重ねられ、参加した学生には大きな糧となったのではないでしょうか。
シンポジウム『ゲームがスポーツになるとき』開催
社会情報学専攻では2017年7月27日(木)15:00~16:30にシンポジウム
『ゲームがスポーツになるとき:eスポーツにおける情報と身体』を開催します。
参加を希望される方は、こちらでの事前登録をお願いします。
シンポジウムのチラシはこちら「eスポーツシンポジウムフライヤー(PDF)」