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作者アーカイブ: Kenji Koyama
八王子市中央図書館ポップアップライブラリ・プロジェクトのワークショップ第2弾を開催しました(11月24日)
2023年8月のワークショップに続き、ポップアップライブラリ・プロジェクトのワークショップ第2弾を11月23日に八王子市中央図書館で開催しました。8月のワークショップでは、高校生と大学生が協働して、ティーンエイジャーの居場所とはなにかを検討してもらいました。今回のワークショップでは、そこで得た知見も参考にしながら、実際にいすや机などを配置して、自分たちにとって心地よい居場所をつくってみることにしました。
実験場所は、展示室として使われている中央図書館地下1階の空間です。そこに、図書館で普段は使っていないいすや机を置いたり、マンガや植物を用意しました。ワークショップに先立って、図書館員のみなさんがこれらの家具などを配置し、その後高校生がそれらを自由に動かして、自分たちの居場所をつくるという試みです。
その結果、私たち「大人」が配置したかたちと、高校生たちが配置したかたちは、大きく異なっていました。その理由もまた、ワークショップ内のふりかえりで記録してもらいました。これらの結果は、共同研究の成果として後日、報告する予定です。
今回のワークショップにも参加してくれた東京都立八王子桑志高校の4名の高校生のみなさん、中大から参加してくれた竹市さん、鈴木さん、ありがとうございました。また、この企画を快く引き受けていただいた八王子市中央図書館のみなさん、そして植物などをご提供いただいたみなさまにここに記して感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
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コース選択オリエンテーションを開催しました(11月16日)
本日、社会情報学概論(2)で、社会情報学専攻の1年生向けのコース選択オリエンテーションを開催しました。大尾先生、お時間を頂戴し、ありがとうございました。
社会情報学専攻には情報コミュニケーションコースと図書館情報学コースの2つのコースが設置されています。学生は、入学時にどちらかを選択して入学するのですが、2年次に進学するときに、2つのコースのいずれに所属するかを最終決定します。
決定にあたり、それぞれのコースの違い、カリキュラムの構成や履修できる科目、取得できる資格を確認することが不可欠です。そのため、毎年11月に1年生の必修科目である社会情報学概論(2)の時間を使ってオリエンテーションを開催しています。
伝えたいことが多すぎて、少し早口になってしまいましたが、みなさんは十分理解できたでしょうか。これから大学でどのようなことを学びたいか、卒業後にどのようなキャリアを歩みたいかなどを考えながら、じっくりコースを選んでもらえたらと思います。
コース選択届の締切は、11月23日(木)です。manabaから忘れずに提出してください。
大学図書館職員研修で講師を務めました(11月10日)
11月9日(木)にオンラインで行われた図書館職員基礎研修(東海地区大学図書館協議会主催)にて、「大学図書館、変わるコト、変わらないコト」と題した講演を行いました。講演では、私の大学図書館での経歴、研究者になってからの研究テーマや関心を振り返りながら、大学図書館の業務やサービスがどのように変化してきたかを検討しました。
以前は機械化や電算化と言われた電子化、デジタル化の急速な進展により、図書館業務はもちろん、学術情報も電子化し、その結果として大学図書館のありようが大きく変容したことを確認しました。他方、大学図書館ならではの変わらないコトもあるのではないか(あったのではないか)という点も提案しました。受講いただいた大学図書館職員のみなさん、いかがだったでしょうか。少しでも今後の実務のお役に立てたら幸いです。
図書館情報学実習の報告会を開催しました(11月1日)
図書館情報学実習を履修して、夏休み期間中に各図書館で実習した学生6名による報告会を開催しました。図書館情報学実習は、社会情報学専攻図書館情報学コースの学生のみが履修できる科目です。今年度は、国立国会図書館、東京都立図書館、西東京市図書館、多摩市立図書館、八王子市図書館で受け入れていただきました。ありがとうございました。
報告会では、(1)大学での学びを生かせたこと、(2)大学での学びだけではできなかったこと、反省点、(3)実習ならではの経験、(4)図書館に貢献できたこと、(5)後輩へのメッセージをそれぞれ報告しました。選書や資料保存、障害者をはじめとする多様な利用者へのサービスなど、話題は多岐にわたりました。お互いの経験を共有する貴重な時間になったと思います。
報告会には2年生が3名参加してくれました。参考になったでしょうか。
図書館情報学実習に参加したみなさん、ご苦労さまでした。この経験をぜひ今後に生かしてください!

桑田ゼミが図書館総合展で発表しました(10月25日)
桑田てるみゼミの学生は、2023年10月24日から25日に横浜のパシフィコ横浜で開催された第25回図書館総合展で、ゼミで取り組んでいるプロジェクトに関してポスター発表を行いました。桑田ゼミでは、ドルトン東京学園中等部・高等部との協働プロジェクトとして、同学園図書委員会のラーニングコモンズの利用向上、読書の楽しさを伝えたいとする要望を実現するため、「謎解きハウスバトル」というイベントを開発し、プロトタイプイベントを実施しました。その過程と活動結果をポスターにて発表しました。今後の展開が楽しみです!
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ゼミ発表会が開催されました(10月23日)
本日昼休み、3時間目、4時間目に3352教室にて、ゼミ発表会が開催されました。
社会情報学専攻では、3年次、4年次にゼミに所属します。ゼミでは、一人ひとりがこれまでに学んできたこと、現在学んでいることを総動員して、自らの興味関心にもとづき調査研究を行う演習科目です。所属するゼミは2年次に提出したエントリーシートにもとづいて決定されます。そこで、所属学生によって運営されている中央大学社会情報学会が2年生のゼミ選択に役立ててもらおうと、毎年、ゼミ紹介の場を企画しています。それがゼミ発表会です。
現在、社会情報学専攻には9つのゼミがあります。
専任教員担当:辻泉ゼミ、常川真央ゼミ、松田美佐ゼミ、安野智子ゼミ、小山憲司ゼミ
兼任教員担当:浅岡隆裕(立正大学)ゼミ、桑田てるみ(国士舘大学)ゼミ、塚田修一(相模女子大学)ゼミ、細貝亮ゼミ
ゼミ発表会では各ゼミの3年生、4年生から、それぞれのゼミについて紹介がありました。発表はそれぞれのゼミの個性が出て、私自身、興味深く拝聴しました。みなさん、ありがとうございました。
発表会には50名の2年生が参加しました。希望のゼミは見つかったでしょうか。エントリーシートの締切は10月31日です。忘れずに提出してくださいね。
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神奈川県立相模原高等学校の1年生に模擬授業を行いました(10月11日)
10月11日に中央大学多摩キャンパスに神奈川県立相模原高校(県相)の1年生を迎えて、模擬授業を行いました。これは、高大連携事業の一環で、県相からの依頼を受けて行われたものです。
実は、私は県相の23期卒業生で、ここ数年、毎年模擬授業を担当しています。母校の生徒と一緒に学べるのはとてもうれしいことですね。
県相では課題研究という活動を行っており、調査研究の基本を経験できるよう演習形式の授業を行ってほしいとのことでした。そこで「大学生は本当に本を読まないのか」というテーマを設定し、この問いに対してどのようにアプローチできるかを、参加してくれた1年生と一緒に考えました。また、こうした問いにどのように取り組めばよいか、具体的な事例を紹介しながら授業を進めました。みなさんのお役に立っていればよいなと思います。
模擬授業ではサプライズもありました。生徒のみなさんを引率された江藤先生との再会です。江藤先生は、私が中学生のときからお世話になっている方で、中学、高校、大学の先輩にあたります(一緒に通学したことはありませんが)。江藤先生の前での授業は緊張もしましたが、これもまた今年のよい思い出となりました。ありがとうございました。
参加してくれた一年生のみなさん、中央大学でまたお会いしましょう!
第71回日本図書館情報学会研究大会で研究発表しました(10月9日)
10月8日、9日に愛知淑徳大学星が丘キャンパスで開催された、第71回日本図書館情報学会研究大会で共同研究した成果をポスター発表しました。タイトルは、「生成AIによる情報サービス演習問題に対する回答の評価」です。共同発表者は、角田裕之先生(鶴見大学)、原田智子先生(鶴見大学)、江草由佳先生(国立教育政策研究所)です。
この研究では、今、話題となっている生成AI(対話型AI)が果たして図書館職員に代わって、利用者からの質問に回答できるかを調査しました。具体的には、私も共著者として名前を連ねている『三訂情報サービス演習』(樹村房)に掲載されている演習問題をChatGPT、Bing AI Chat、Perplexity AI Chatの3つの生成AIに入力し、その回答が適切かどうかを判定しました。その結果、例えば観光情報に関する質問には適切に回答できた一方、ある趣味に関する本を3冊推薦してほしいという問いに対しては、この世に存在しない本を回答するなど、誤った情報を提示する場面もありました。このことだけで、生成AIの性能を判断するのは性急ですが、私たち利用者にも相応のリテラシーが求められること、そこに図書館員(司書)の知識や技術、経験が生かされるのではないかと考えます。併せて、生成AIはなにかを知ることで、仕事や学習、研究にも生かせるでしょう。今後の展開が楽しみです。
『図書館情報学事典』が刊行されました(9月16日)
私が所属する日本図書館情報学会の創立70周年を記念して、『図書館情報学事典』(丸善出版)が2023年7月に刊行されました。定価(22,000円)はだいぶ高めですが、図書館情報学や隣接領域に関するキーワード287項目を取り上げ、基本的に1項目を見開き2ページで解説した、読み物的な事典です。私は、データベース、学術雑誌の歴史、日本の大学図書館政策、大学図書館のコレクション形成、大学図書館の文献提供サービス、ラーニングコモンズの6項目を担当しました。
執筆にあたってはできるかぎり平易に、というのが編集委員会からの依頼でしたので、いずれの項目も読みやすく、わかりやすい印象を受けます。さっそく大学の授業の読書課題にも指定して、利用したりしています。
ぜひお近くの図書館で手にとって見てください。
豪州日本研究学会研究大会/国際繋生語大会(JSAA-ICNTJ2023)で研究発表しました(9月8日)
2023年9月1日から3日に、シドニー(オーストラリア)のニューサウスウェールズ州立大学、シドニー工科大学、シドニー大学を会場に開催された豪州日本研究学会研究大会/国際繋生語大会(JSAA-ICNTJ2023)で、ポスター発表しました。この研究大会は、豪州日本研究学会(JSAA)と国際繋生語研究会(ICNTJ)が合同で開催したものです。私は豪州日本研究学会の学会員として、今年3月までメルボルンに滞在して研究した内容の速報的な成果をポスター“Research Activities in Japanese Studies and Academic Support in Australian Universities”にまとめ発表しました。
研究大会では日本語教育や日本語研究から日本の社会や文化、政治、歴史など、多様なテーマでの発表がありました。オーストラリアに在住の方もいれば、日本から参加している人も大勢いました。海外の研究大会で日本語で研究内容を対話するというのは、少し不思議な体験でした。
大会終了後には、シドニー市内にある国際交流基金シドニー日本文化センターを訪問し、図書室を見学したり、そこで行われている活動についてお話をうかがいました。シドニーをはじめ、オーストラリアでの日本語教育、日本人社会、日本の受容など、さまざまなお話をうかがい、良い刺激を受けました。
研究大会に参加して、多くの研究者と知り合い、議論し、とても貴重な機会になりました。
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