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八王子市図書館部との共同研究・中間報告2020

ご紹介が遅くなりましたが、2020年1月29日に、今年も八王子市図書館との共同研究の下、大学院生1名、大学生2名による中間報告会が行われました。そのときの様子は広報部のニュースで見ることができます。

HCD研究発表会での発表

櫛田くん発表の様子
櫛田くん発表の様子

飯尾ゼミ4年生の櫛田くんが,2019年6月1日に芝浦工大で開催された2019年度春季HCD研究発表会において「学生向け物品管理システムの開発」というタイトルでポスター発表しました.昨年,3年生のときに1年間研究したその成果をポスターにまとめての発表です.来場者の質問に対して,丁寧に説明をしていました.

なお,今回の研究発表会で我々が関与した発表は,以下の3件でした.

  1. 飯尾, “UXDの課題,” 人間中心設計推進機構 2019年春季HCD研究発表会, pp. 3-6, 東京 芝浦, (2019.6).
  2. 櫛田, 飯尾, “学生向け物品管理システムの開発,” 人間中心設計推進機構 2019年春季HCD研究発表会, pp. 19-20, 東京 芝浦, (2019.6).
  3. 鈴村, 相澤, 飯尾, 石山, 大﨑, 上林, 佐藤, 富崎, 和井田, “HCD普及・啓発活動実践者のためのHCD入門講座雛形(第4報)― 「お客様と接する方々へ」版 作成活動の報告 ―,” 人間中心設計推進機構 2019年春季HCD研究発表会, pp. 33-36, 東京 芝浦, (2019.6).


八王子市との共同研究・中間報告会’19

今年も八王子市との共同研究、中間報告会が行われました。そのときの様子が広報部からニュースとして配信されましたので、そちらを紹介します(手抜きですみません)

http://www.chuo-u.ac.jp/usr/news/2019/02/79494/

話題の可視化(2)

以前、「話題の可視化」というタイトルで、Twitterのトレンドワードをグラフにするという話を紹介しました。今回は、毎日たくさん現れては消えるトレンドワードそのものを図示することで、その日とくに話題に上っていたトピックは何かをひと目でわかるようにしようという試みです。

1月26日のトレンドワードマップ

この図は、2019年1月26日に収集したTwitterのトレンドワード群を、ある法則に従ってグラフ化したものです。個々のトレンドワードには「話題の可視化」で紹介したグラフが紐付けられているので、そこに出てくるワードとその出現確率で多次元空間を作ることができます。その空間においてコサイン類似度(多次元空間における類似度指標のひとつ)を計算し、一定のしきい値を超えたワード、すなわち似たような内容の話をしているもの同士を線でつないでいます。線の上に記されている数字は、コサイン類似度の値です。1.0に近いほど、両端のワードは似ている、ということになります。また、2つ以上のトレンドワードが関連するものとして判定された場合については、それぞれに色を付けて目立たせるようにしてあります。

この日は全豪オープンで大坂なおみ選手が優勝したという出来事がありました。この図でみると、中心部分の水色で示された話題がそれに関連したトピックだということが分かります。この日、いちばん大きな話題だったということも分かりますね。

1月27日のトレンドマップ

次の図は、翌日、1月27日の図です。この日は「人気グループの嵐が2020年をもって活動停止する」というスクープが話題になりました。中心部分の塊は、その話題に関連したものだということが分かります。

このように、Twitterのデータから世間の流行をひと目で分かるようにするという試み、なかなか面白いものだと思いませんか?社会情報学専攻では、こんな研究も行っています。

話題の可視化

2018年度後期の大学院ゼミでは「Twitterのトレンドを可視化するアプリを作成してみよう」ということになり、半年かけてなんとか面白いアプリを作ることができました。

トレンドのトピックを共起ネットワーク図で可視化

この図は、完成したアプリのスクリーンショットを並べてみたものです。トピックに関連したツイートを収集、その内容から固有名詞を抽出し、同じツイートに含まれているかどうかでその関連性(共起性)を計算、結果をネットワーク図で示しています。

大きい丸、暖色系で表されている丸で示されている単語は、よく使われている言葉です。赤い線で結ばれた2つの単語は、それぞれが同じツイートに含まれていることを表します。太い線であるほど、その頻度が多いということを表しています。

このアプリで表現された図(「共起ネットワーク図」あるいは「共起ネットワークグラフ」といいます)をみると、トピックによってツイートにいくつかのパターンがあることがわかります。もう少し調べてみると、面白い傾向が見出されるかもしれません。来年の卒業研究で、誰か、挑戦してみてくれないかなあ。

アプリは http://iiojun.xyz/twt/ でアクセスできます。興味がある人はぜひ、遊んでみてください。

飯尾ゼミ特別講演会2018冬

講演会の様子

12月19日に飯尾ゼミの特別講演会(冬)を実施しました。前回、夏に元NTTの岡田先生をお呼びしましたが、今回たまたま別の岡田さんにご講演をお願いしました。お呼びした先生は、岡田忠さんです。バスケットボールチームの「アルボラーダ」運営に関して、ビジネスの観点だけでなく、システムの観点、技術的なポイント、社会情報学的な観点からのスポーツとメディアなどについてのお話を伺いました。

ゼミ発表会’18

ゼミ発表会(1)
ゼミ発表会(1)

21日の午後、今年もヒルトップ4Fで社会学・社会情報学ゼミ発表会が開催されました。
イベントを主催している中央社会学・社会情報学会の皆さん、お疲れ様でした。いつもありがとうございます。

このイベントは、2年生が来年4月に進級して3年生になるときに所属するゼミの希望を出すために、上級生が各ゼミの様子を発表するものです。会場の奥にはプレゼンテーションエリアが設けられ、各ゼミの代表者がそれぞれ「来たれ我がゼミに」とばかりのプレゼンテーションを繰り広げます(ゼミ発表会(1))。

ゼミ発表会(2)
ゼミ発表会(2)

一方、会場の中央には立食パーティー形式で軽食の置かれたテーブルが設えられ、それを取り巻くように各ゼミの相談ブースが設置されています。

プレゼンテーションの合間に、あるいはその前後になど、2年生(1年生も参加可能です!)が各ブースをまわっていろいろと相談できるようにという配慮です(ゼミ発表会(2))。

今年も、各ブースで下級生の相談に乗っている上級生の姿をみることができました(ゼミ発表会(3))。皆さん、希望のゼミに入れるとよいですね。そして、やりたい研究をできるだけ早く見つけて、しっかりした卒業論文を作成していただきたいものです。

ゼミ発表会(3)
ゼミ発表会(3)

学会発表2018秋

飯尾ゼミの院生2名が、国際学会と国内学会でそれぞれ発表しました(ついでに私も)。

  1. 青木, 飯尾, “八王子市図書館を対象とした図書館評価のためのデータ分析,” 日本図書館情報学会 第66回研究大会, pp. 9 -12. 沖縄 那覇, (2018.11).
  2. E. Nakamura and J. Iio, “Analysis of FLOSS Trend – From the Major Magazine in Japanese Developers -,” The 17th International Conference on WWW/Internet (ICWI 2018), pp. 411-414, Budapest, Hungary, (2018.10).
  3. J. Iio, “Two-places “Soco”: The Extended Version of the Anonymous Bulletin Board System with Location-based Access Control,” The 17th International Conference on WWW/Internet (ICWI 2018), pp. 355-359, Budapest, Hungary, (2018.10).

皆、頑張って研究を進めています。それぞれの学会では世界各国、日本各地から集まった研究者の皆さんと交流を深めることもできましたよ。

「情報システム開発」演習:今年度の成果2018

情報システム開発で作成したアプリ2018
情報システム開発で作成したアプリ2018

毎年恒例、「情報システム開発」科目で実施している演習を今年も実施しました。今年もユニークなアプリが出揃いましたよ。

  • 家計簿
  • 月給計算
  • 今日、なに食べる? in 中央大学
  • StarBacksCoffeeでひとやすみ!
  • 旅行診断
  • 代表者決め
  • 1週間のスケジュール

今年は、どのグループもきちんと仕上げてきており「すみません、動かないんです…」というグループが無かったのも素晴らしい成果だったと思います。

ベトナム研修2018

2014年から毎年開催しているグローバルスタディーズの飯尾プログラム、今年も無事に実施することができました。本プログラムは、NECベトナム様に協力を得て、日本から参加する中央大学の日本人学生と、現地のベトナム人学生が協力してワークショップを実施するプログラムです。なお、文学部設置の科目ですが、全学の学生が参加可能であり、今年は文学部学生6名、他学部学生2名、合計で8名の学生がプログラムに参加してくれました。

対するベトナム人学生の参加は10名でした。日本人学生はベトナム語を理解せず、ベトナム人学生の大半は日本語を理解しないため(今年は1名、日本語をかなり学習しているベトナム人学生がいました)、ワークショップの実施言語は英語です。今年、本プログラムは、下記のスケジュールで実施されました。

  • 8月6日 羽田空港集合、JL079便(深夜便)にてホーチミンへ
  • 8月7日 NECベトナム訪問、同社社員による講演を聴講後、ワークショップの準備(会場設営と買い出しなど)
  • 8月8日・9日 終日、NECベトナムの会議室にて日越合同ワークショップを実施
  • 8月10日・11日 ホーチミン市内の視察、JL070便(深夜便)にて帰国

本プログラムのメインイベントは2日間の日越合同ワークショップです。ワークショップのスケジュールは、以下のとおりです。

  • 8/8
    • 9:00 – 9:15 Greeting message from the vice president of NECVN
    • 9:15 – 9:45 Self-introduction
    • 9:45 – 12:00 Presentation by Japanese students
    • 13:00 – 15:00 Presentation by Vietnamese students and interviews with them
    • 15:00 – 16:00 Teambuilding
    • 16:00 – 17:00 Discussion 1
      • The goal of the discussion is to make some proposals for NEC Vietnam’s new project
  • 8/9
    • 9:00 – 12:00 Discussion 2 (cont’d)
    • 13:00 – 15:00 Preparing your presentation on the proposal
    • 15:00 – 17:00 Presentation and wrap-up

最初に自己紹介をしたあとは、まず、日本側から、日本の先端的IT事例をプレゼンテーションします。続いて、ベトナムの社会課題について、ベトナム側からのプレゼンテーションが行われます。

双方からプレゼンテーションが行われたあとで、それらの情報共有をベースとして、ベトナムの社会課題をITで解決する、そのための提案をしてもらいましょうというグループワークを実施します。NECベトナムが提案すべきプロジェクトを考えてくださいという課題です。

今年も、それぞれ日越合同チームが積極的に課題に取り組んでくれました。2日間のワークショップ、最後には各グループのプレゼンテーションが行われ、面白いアイデアを共有することができました。

自己紹介
自己紹介

日本側プレゼンテーション
日本側プレゼンテーション

ランチタイム
ランチタイム

ベトナム側プレゼンテーション
ベトナム側プレゼンテーション

グループワーク
グループワーク

集合写真
集合写真