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社情の日常」カテゴリーアーカイブ

豊かな自治体ほど図書館が利用されている?

大学院の授業で、公開されているデータや統計資料を使って、いろいろな分析をしています。

試しに、都内23区+市町村の図書館利用(貸出密度=図書館の貸出数を自治体内人口で割ったもの)と、一人当たり税額をプロットしたら、上の図のようになりました。「一人当たりの所得が大きい自治体ほど、図書館の本がよく借りられている」という関係が見えます。

面白かったので、これを学部1年生や2年生のクラスに見せて、「なんでこんな関係になると思いますか?」と考えてもらいました。(仮説を考える練習です。)

比例・反比例関係の強さを表す「相関係数」を出してみると、一人当たり税額と貸出密度の相関係数rは0.496でした。(ちなみに分布に合わせて税額の対数をとったものと貸出密度との相関を見るとr=0.590になります。)相関係数は絶対値が1に近いほど完全な比例・反比例の関係なので、0.5前後というのは、わりと関連が強いといえる数値です。

「お金のあるところは図書館に本がたくさんある?」・・・実は蔵書数と貸出密度はやや相関がありますが(r=.375)、蔵書数と一人当たり税額はほとんど相関がありません(r=.129)。ちなみに自治体の蔵書数と関係が強いのは自治体の人口でした(r=.902)。

 「お金持ちはケチで本を買わない?」

 「お金持ちは教養がある?」

 「学歴の高い人が高所得になりがちだから?」 ・・・などなど、どれも一理ありそうです。

 個人の読書行動との関連を見てみるとさらに面白そうですね。

ゲストトーク

12月のご報告です。

1年生の授業で、ジョージア州立大学(アメリカ)の政治学教授、Sean Richeyさんに、アメリカの選挙についてゲストトークをしてもらいました。 アメリカの大統領選の仕組み、選挙区の区割りのことなど、わかりやすく説明していただきました。英語でしたが、出席者から質問も出て、よい経験になったようです。

Richey先生、ありがとうございました!

SNSは「うわさ」をどう変えたのか?

インタビュー記事です。
恩師の廣井先生の本が目立つ形で写り込む仕上がりになっていて嬉しく思っています。

「SNSは『うわさ』をどう変えたのか?」ソニーWEBマガジン「B」Chamber30 2019.1.18 

話題の可視化

2018年度後期の大学院ゼミでは「Twitterのトレンドを可視化するアプリを作成してみよう」ということになり、半年かけてなんとか面白いアプリを作ることができました。

トレンドのトピックを共起ネットワーク図で可視化

この図は、完成したアプリのスクリーンショットを並べてみたものです。トピックに関連したツイートを収集、その内容から固有名詞を抽出し、同じツイートに含まれているかどうかでその関連性(共起性)を計算、結果をネットワーク図で示しています。

大きい丸、暖色系で表されている丸で示されている単語は、よく使われている言葉です。赤い線で結ばれた2つの単語は、それぞれが同じツイートに含まれていることを表します。太い線であるほど、その頻度が多いということを表しています。

このアプリで表現された図(「共起ネットワーク図」あるいは「共起ネットワークグラフ」といいます)をみると、トピックによってツイートにいくつかのパターンがあることがわかります。もう少し調べてみると、面白い傾向が見出されるかもしれません。来年の卒業研究で、誰か、挑戦してみてくれないかなあ。

アプリは http://iiojun.xyz/twt/ でアクセスできます。興味がある人はぜひ、遊んでみてください。

第27回中央大学学術シンポジウム

第27回中央大学学術シンポジウム「地球社会の複合的諸問題への応答」が2018年
12月8日(土)に中央大学駿河台記念館で開催されました。社会情報学専攻から
は、2人の教員がそれぞれ次の報告を行いました。
安野智子「情報の読み飛ばしと世論調査の提示が情報探索と争点知識に及ぼす影
響」
宮野勝「政治家信頼・不信理由の探索」
ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。
シンポジウムの詳細は下記をご覧ください。 第27回中央大学学術シンポジウム



1892年の中央大学

1892年の私立法律学校と講師の方々のお住まいの地図です。
中央図書館に掲示されていたものが興味深かったため、ウェブ掲載の許可をいただきました。
大体の場所は知っていましたが、地図だとわかりやすい!
この地図片手に歩いてみましょうか…

「神田区の私立法律学校と区内在住の講師 【1892(明治25)年当時)】)」

(法律学校研究会制作)

飯尾ゼミ特別講演会2018冬

講演会の様子

12月19日に飯尾ゼミの特別講演会(冬)を実施しました。前回、夏に元NTTの岡田先生をお呼びしましたが、今回たまたま別の岡田さんにご講演をお願いしました。お呼びした先生は、岡田忠さんです。バスケットボールチームの「アルボラーダ」運営に関して、ビジネスの観点だけでなく、システムの観点、技術的なポイント、社会情報学的な観点からのスポーツとメディアなどについてのお話を伺いました。

FLP松田ゼミ 夏合宿の記事です

『HAKUMON Chuo』2018年冬号にFLPゼミの鹿児島取材の記事が掲載されました。ご覧ください。

「ネガティブ」を「ポジティブ」に変える鹿児島の人々
FLP 松田ゼミ取材合宿リポート第1弾 

資格課程キャリア講演会を開催しました(11月22日)

11月22日18:15より、資格課程キャリア講演会を開催しました。文学部では司書・司書教諭、学芸員の資格課程が開設されています。これらの課程の受講を希望している、またすでに受講している学生向けに、毎年OB・OGを迎え、講演会を開催しています。
今回司書課程のOBとしてご登壇いただいたのは、中島宰様(多摩市図書館)です。これまでのキャリアに加え、現在図書館が置かれている状況や図書館員に求められていることなど、短い時間ではありましたが、多くの興味深いお話を頂戴しました。講演終了後も質問に来る学生が絶えず、司書資格取得を目指す学生にとっても刺激になったのではないかと思います。
中島様、お忙しい中、ありがとうございました!

小山ゼミOG会を開催しました(11月17日)

11月17日13時から、今年3月に卒業したOG3名を迎え、在学生との交流会を開催しました。在学生からの参加は4年生4名、3年生から3名で、昨年よりも少なめでしたが、今年も先輩を取り囲んで、就職活動のことや卒業論文のことなど、いろいろな情報交換ができたようです。歴代のゼミ長3名が揃ったのはうれしかったですね。また、OG会終了後は、場所を移して懇親会も開催されました。

参加してくれた岡田さん、志賀さん、山田さん、どうもありがとう!